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タモリのTOKYO坂道美学入門

坂道の話。

タモリのTOKYO坂道美学入門

タモリのTOKYO坂道美学入門

なんというか不親切で不思議な本。
文章はタモリが書いてるのだろうけど、興味ない人は置いてくよ、というスタンスなので不親切。
たとえば湯立坂という坂の名前は、目の前の神社に行くには川が障害となってなかなか行けないので、その坂のあたりで湯花を立てたことが由来。風流なことですなあ・・・湯花とはなんぞや。知ってる前提?えーと湯花を立てるっていうのは、釜でお湯をぐらぐら煮て、その湯気を榊の枝でどうにかすることでお参りの代わりとするらしいよ(ぐぐったがぼんやりとしかわからず)。
たとえば善光寺坂の下にある源覚寺には片目の濁った閻魔様がいて、それは目の病気になったおばあさんが毎日こんにゃくをお供えして祈ったら祈りが通じて片目をくれたからなんだって。じゃあその片目の濁った閻魔様が見たいじゃん?写真の一枚ぐらい載せてくれればいいじゃん?載ってない。興味あるなら自分で調べればってことなんでしょうね。ちなみに調べたら濁ったっていうか片目なかった。
現在のイラストマップと古地図、見開きで載ってるんだから方位ぐらい合わせてくれればいいじゃん?そしたら道の形とかを見比べて、おおこの古地図の坂が今はこうなってるのね的な感動があるじゃん?このお堀は今も川として残ってるのねーとか思うじゃん?それが方位も範囲も合ってないんじゃあ、見比べてもいまいちわからない。テンション下がるわ。
その坂周辺のおいしい店情報もよくわかんない。タモリおすすめスポットではないようだし。文中にタモリがよく行ったレストランが珍しく出てきて、じゃあその店の情報が載ってるかというと載ってない。不思議な本。
とりあえず坂道がすんごい好きなんだってことは伝わってきた。