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X

地球が大変な話。
X (第1巻) (あすかコミックス)...(中略)...X (第18巻) (あすかコミックス)
話は20年近く遡る。当時中学生であった私は、オタ友達がはまりまくっていたこの漫画を無理やり貸され、貸された以上は読み、そして思う壺にはまった。しかしさすがはオタクの中のオタクCLAMP大先生、オタキャリアが私たちとは違う。彼らはその世界観にどっぷりはまったまま何年もそのテンションをキープできるのに対し、中学生である私にそんな忍耐力はなかった。6巻ぐらいまで読んだと思う。読んでる間はオタ友達との会話もはずんだけれど、私のテンションは借りた漫画を返した時点で平常運転に戻った。オタ友達は高校生くらいまではオタテンションを維持していたようだけど、その後のことは知らない。
で今。唐突にその漫画のことを思い出した。思わせぶりにカバーをかけて売ってるようなこの漫画、次の巻が出るのをじりじりと待つのは耐えられないけれど、はじめから終わりまで一気に読んでしまえばすっきり爽快、謎が謎を呼ぶ複線だらけのストーリーも最後に全部回収して後腐れなく終わってくれるに違いない。そう思って検索してみてびっくりあーた、まだ終わってない。あほか。
なるほどよくわかっていらっしゃると思う。終わってしまえばオタクたちのテンションをキープできない。未完だからいいのだ。ギリギリのところで焦らす。ずーっと焦らす。そうやってオタクたちがあーでもないこーでもないと先のストーリーを予想したり妄想したり考えすぎて頭がフットーしそうになったりするのを見て、自分たちのテンションもキープする。CLAMP大先生たちの考えることは本当に恐ろしい。