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自虐の詩

不幸で不幸でしょうがない人の話。

最初から見ていくと、なんでそんな男と付き合ってんの・・・バカじゃないの・・・としか思わないんだけど、途中でだんだん回想シーンが入ってくると、あーうーんそうか、まあ仕方ないか、でも・・・もうちょっと幸せな人生があると思うよ!ってなんだかひどい男と付き合ってる友達への気持ちに似てくる。私だったら絶対別れるけどな!過去は過去、豹変した男にもう用はない。
大家さんであるところのカルーセル麻紀が良い味だった。これが普通の地味な、あるいは派手なおばさんであれば、店子のおせっかいを焼くぐらいしか人生の楽しみがない人に見えてしまうかもしれない。カルーセル麻紀だと、若い頃もいろいろあったけど今もいろいろあって、店子の不幸はその一つに過ぎないという軽い感じがあって良い。