ホテル・ハイビスカス

ホテルのような民宿のようなものを経営している家で育つたくましい女の子の話。

ホテル・ハイビスカス [DVD]

前半は特に、子供たちの会話だけで状況を説明されるので、活舌の悪さと方言のおかげで何言ってるのかさっぱりわからない。DVDなんだから字幕を見ればいいじゃないかと気が付いた頃には、映画はそろそろ終わろうとしていた。そこで初めて字幕ONにしてみて、宿泊客の名前が能登島だと知った始末。
わんぱく小学生の美恵子はキジムナーを探してあやしいおじいさんに会う。おじいさんというかどう見てもホームレスなんだけど、大きながじゅまるの樹にツリーハウスを建てて悠々自適。ホームレスと仙人の違いは何だろう。自給自足でお金というものと無関係に生き、住所のない場所に勝手に住む。自発的にそうなったかそうでないかの違いだけではないか。
キジムナーには会えたし（沖縄で見たキジムナーの図とはだいぶ違うものだったけど）、家族はみんな元気で笑顔だししあわせじゃないですかという話。
美恵子の役をやった蔵下穂波という子はものすごいな*1と思ってたんだけど、沖縄の小学生3100人の中からオーディションで選ばれたと知って二度びっくり。

*1:個人的にいちばんお気に入りのシーンは、具志堅さんのパイン畑を探して歩いてるときに会った耳の遠いおじさんに「具志堅さんの畑はどこーー！」と耳元で叫ぶところ。漫画っぽくてすごく良かった。