エヴァンゲリオン（アニメ版）

逃げちゃダメな話。
　　　
　　　
今年の映画を観て(id:sumicca:20070924:p2)、これはちゃんと全部見ておかないとわかんないなあと思って借りてみた。おもに100円レンタルしてるときに。
これだけ緻密な設定を考えてるのに、できあがりの雑さはどうだろう。コンテを写すだけとか。雑なんじゃなくて時間がなかったという話だけど、これだけしちめんどくさい設定を組めるのにタイムスケジュールを組めないわけがない。だからわざとやってるのだ。きっとそうだ。設定がコロコロ変わったり、アニメ版では生きてるけど漫画版では死んでたり、第七使徒が2匹いたりするのもわざとに違いない。きっとそうだ。そうでなきゃやってらんない。
とりあえずアニメ版の1話から26話まではコンプリートしたけど、当然これだけではわからなくて、wikipediaのお世話になった。wikipediaだけじゃなくて他にもいろいろ解説サイトはあったけど、私が「なんで？」って思うところは解説サイトの主観により解釈がわかれたりするので見るのはやめた。
wikipediaによれば、エヴァンゲリオン発祥のネタはいろいろあるらしいけど、いまいちピンと来なかった。あ、これか！と思ったのは、「はじまったな」と「お前には失望した」くらい。
アニメなのにこの設定の細かさ、極悪非道な父親、どいつもこいつも生い立ちの極端な不幸さ、主人公クラスの精神崩壊や死の頻度、全部ひっくるめた救いのなさ。
子供が見るものだと思ってたけど私が間違ってた。こんなもの子供が見ちゃいけない。
影響される人がいるのはよくわかった。でもこれ、ちゃんと完結するの？してるの？
劇場版の25話と26話を見ればまた少し何かがわかるらしいけど。もう何がわかるとかじゃなくてちゃんと完結させてほしい。わけのわからない謎ばっかり作って、その謎、ほんとにちゃんと設定作ってんのかと問いたい。
このDVDも21話〜24話くらいまで、ビデオ版とオンエア版が並べて収録してあって、最初は何かのバグかと思った。中身の違いはほんのわずかな違いなのに、後でwikipediaを見ると「ビデオ版の第22話でのみ言及されている」こととかがあってマジむかつく。内容がほとんど同じ話を2回並べられたって誰が見ますか。そういうのは一部のオタクだけに任せておけばいい。DVDなんだからビデオ版を収録しておけばいいのよ。ほんの少ししか違わないのなら、オンエア版は幻の作品でいいよ。雑誌で連載してる漫画を単行本にするときに雑誌版と単行本版と両方収録しますか。それとも両方見ないとわからないすごい謎でもあるの。あるんだったらそれはつまり制作ミスじゃないの。ねえどうなの。
まあそういうところがオタクがはまる所以なんだろうけどねえ。なんだかなあ。映画の解説とかも見ない派なので（映画本編だけを観てわからないことは、わからなくて良いことなのだと思ってる）、本編の他にあれもこれも見なきゃいけない状態はちょっとストレス。
あと劇場版の25〜26話を観て、今年からの新劇場版を全部観たら、ちゃんとすっきりするのだろうか。このもやもやを感じるたびに、くそう商売うまいなあとか思ってしまう自分がちょっとイヤ。