北京的西瓜
中国人留学生に入れあげてしまう八百屋のとうちゃんの話。
- 出版社/メーカー: パイオニアLDC
- 発売日: 2001/09/21
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- 台詞がかぶりすぎ。意味のない雑談というわけではないのに、二つの会話を同時進行したりするのでどっちの会話もわからない。
- 中国人留学生の感傷にまったく感情移入できない。
- 突然、ベンガル語り手に変身。解説付きの撮影シーン。
- というわけで同様に、監督側の感傷にも感情移入できない。
天安門事件で予定してたラストシーンが撮影できなくなったという事情はわかった。わかったけど、それを映画に組み込む意味がわからない。北京での再会シーンは撮ってあったのだから、ラストなんてつなぎ方でどうにでもなるだろうに。
撮りたかった映画が中断された悔しさは相当なものだろうけど、そんなものが映画を見てる人に伝わるわけがない。普通の人が映画を見るとき、作品そのものしか見ない。その映画が撮影された背景とかが知りたい人は、ほっといたって自力で調べるのだ。
あと留学生たちの中国人的な値切り方はどうかと思う。この時代はなんてことなかったんだろうけど・・・今見るとなんか偏見が。ボクたち貧乏学生だから安くしてくれて当然でしょみたいな。そしてピンチに陥った八百屋を立て直すために店を手伝うときの、その商売の仕方もやっぱり中国っぽくてどうかと思う。多少高くたってあなたたち買うでしょ、だってこの店あぶないのよ、ボクだち貧乏学生はこの店のお父さんに恩があるから手伝ってるのよ、感動的でしょ、だからあなたこの値段で買うね。
ベンガルやもたいまさこがいい味出してるんだけど、そのわりにいまいちだったなあ。
ビール飲みながら煙草吸いながらまったり仕事するところはよかった。留学生に親切にするあまり店のお金を使い果たすところはアホすぎて腹立ったけど。
関係ないけどこの映画を見て初めて、私はベンガルとダンカンを混同していたということに気が付いた。