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ルート225

ルート225 [DVD]

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何かの拍子に微妙に違う世界に入り込んでしまった姉弟の話。
本当に高橋由伸に会いに行く話だったらどうしようかと思った。
ロストワールド的な世界から出られなくなってしまう。北村薫のターンを思い出した。これも映画になってるのだなあ。見てみようかしら。
変な世界でもともと暮らしてたほうのエリはどうなっちゃったんだとか、そっちはそっちで整合性が取れてない(クマノイさんが昨日と今日で違う人格なのは何故なのかとか)こととか、国道225号線は鹿児島のはずなのに東京の設定なこととか、気になることはいろいろあったんだけど、それもひっくるめて不思議な世界をご堪能くださいということなのねということで納得しておいた。
最初はたいしたことないと思ってるんだけど、だんだん怖くなってくる。本当に帰れないんじゃないかという恐怖と、設定がコロコロ変わる世界においては弟だって突然人格が変わるかもしれないという恐怖。
どうせ最終的には帰れるんでしょ、どういう手段で帰るのかわかんないけど。などと思いながら見てるのに、結局最後まで帰れない。びっくりだ。
最後に母親に、「明日の12時、ソファの右側にお父さんと並んで座って」って頼んだとき、ついでに写真も撮ってって言えばよかったのにとちょっと思った。そしたら姉弟の居る側の世界で撮った写真には両親がぼんやり写った写真が撮れたように、両親の居る側の世界では姉弟がぼんやり写った写真が撮れたのに。
個人的には「関町」が変な地名になってしまったことを表すために、門構えに@という新しい漢字を作り出した感性を褒めたい。