SAYURI

SAYURI [DVD]

借金のカタに売られた女の子の話。
例によって何の知識もなく、キャストも見ないで借りてきたんだけど、チャン・ツィイーが日本人の芸者の役で製作指揮がスピルバーグで音楽がジョン・ウィリアムズとは何というキャスト。
だけど撮影時には英語で喋って後から日本語で吹き替えるという撮り方のせいで、渡辺謙も桃井かおりも本人の声でしゃべっているのに口の動きと合ってなくて、妙に浮世離れした雰囲気が出ていたし、豪華絢爛で美しい映像はきっと「外から見た日本」なのだろうなと思った。
面白かった。女目線で見た面白さかもしれない。男目線では面白くないかも。
子供時代のさゆりさん役、大後寿々花がかわいい。反則的かわいさ。
そして大人になって、チャン・ツィイーがもちろん美しい。
裏側の世界とか任侠とかそういうものをなるべく見ないようにしてるので、芸者の世界がどんなものなのか、いまいちわからない。芸者って綺麗で憧れの的みたいな存在なのに、「芸者の身分で」って貶められる。芸者は自分で男を選んだり生き方を選んだりはできないんだと。なんで？
まあ男のいる芸者なんて相手にされないという気持ちはわからなくもないけど、初桃姐さんはもう借金全部返したんだから、芸者やめて大好きな幸市さんと一緒になればいいじゃない？なんでそれは選択肢にないの？
というような細かいわからないところはあったんだけど、でも面白かった。
おカボちゃんがさゆりさんを裏切るところがすごく映画的だった。