マザー・テレサ

マザー・テレサ デラックス版 [DVD]

普通の修道女が修道院を出て貧しい人たちを救う活動をする話。
どうも不勉強なので、インドにおけるカトリック教徒がどういう存在なのか、イスラム教とヒンドゥ教がどういう関係ないのか、いまいちわからない。でも少なくとも今の日本みたいに、誰が何を信じてたっていいじゃーん、という状態ではないだろう。
歓迎されているとは言いがたい状況で、そんなにとんとん拍子に行くはずがないんだけど、どうしてもとんとん拍子に見えてしまった。わりと抵抗なく活動を受け入れられて、賛同して一緒に働いてくれる仲間も増え、寄付をもらって、どんどん施設を作って・・・。
もっといろいろ反発と苦労があっただろうと思うんだけど、そのへんを細かく描いてあると、マザー・テレサの偉大さが際立つのになあ、と。
あとこの人がすごい聖人だっていう知識が先にあったために、いつでも慈愛に満ちた目で人のことを見てるみたいなイメージがあったんだけど、わりとそうでもなかった。ただ前に進むことばっかり考えて休もうとしないので、私みたいにだらけた人はどうやっても友達にはなれないんだろうなと思った。
貧しい人たちを愛する心はもちろんすごいんだけど、仕事の能力が普通にすごい人。やり方とか、時代に合わないところはあるけど、事業を大きくするという意味ではすごいスピードだと思う。