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熊の場所

まー君が猫を殺した話。

熊の場所 (講談社ノベルス)

熊の場所 (講談社ノベルス)

何かのゲームの攻略本みたいなかわいらしい装丁で、中身はグロい。猫を殺す趣味のまー君が、僕を殺したいという欲求と闘っている心の葛藤を感じて楽しむ悪趣味。まー君は僕を殺すのをがまんして、代わりに猫を殺しまくる。狂気の理由はわからない。
バット男を殺してしまった人の動機も結局わからない。車で跳ねて殺しちゃった人に施した飾り付けには、ものすごくくだらない理由しかない。
世間で猟奇殺人とか騒がれる事件には、実はたいした動機などないのだと言いたいのか?
こういう本を読むと、面白い本って一体何なんだろうって考えちゃう。