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出産・育児関係のエッセイ的な本三冊

そういうふうにできている (新潮文庫)

そういうふうにできている (新潮文庫)

病院にあったので読んでみた。さくらももこの文体だと、妊娠の喜びとか子供がかわいいとかいう感じではなく、どっちかって言うと妊娠中のマイナートラブルに関する話がメイン。便秘とか粉瘤とか。
便秘に関してはほんと、私も頭の中の半分くらいが便通のことで締められたりしたのでよくわかる。
名付けに関してはとにかく画数命!って感じなのであんまり共感できなかった。画数大事かもしれないけど、そればっかり気にすると藤岡弘、とかモンキッキー。とかになっちゃうんじゃないだろうか。いや彼らが画数を気にして改名したかは知らないけども。
私たちは繁殖している (1) (ぶんか社コミックス)

私たちは繁殖している (1) (ぶんか社コミックス)

内田春菊の漫画だけど、これも病院に最初の一冊だけあったので読んでみた。10巻ぐらいまで出てるのかな?
基本的にお気楽育児、というか妊娠中でもいろんなボーイフレンドとアレしたりするし、子供連れてどこにでも仕事に行く。生活が子供中心じゃない。ミルク作ったり哺乳瓶の消毒が面倒だから母乳をあげてるし、外出時に搾乳するのが面倒だから子供(=搾乳器)を連れて行く。
そんな内田春菊でも(なんて言ったら怒るんだろうけど)、助産師と保健師の指導の食い違いに悩んだりするし、熱が出ても「これは突発性湿疹だからほっとけば治る!」と医者にかからないという選択が本当に正しいのか不安になったりする。やっぱり人の親なのねと安心した。
ぢごぷり(1) (アフタヌーンKC)

ぢごぷり(1) (アフタヌーンKC)

これはさすがに病院には置いてない。妊婦が読んではいけない漫画。
1巻しか読んでないけど、2巻で完結している模様。しかし2年ぐらい前に読んで「育児こええ!」ってなったので、妊娠している今それを読む勇気はない。
出産後退院するところから始まるんだけど、18歳・シングルマザー・親なし・頼れるのは双子の妹だけっていう見事に詰んだ状況での子育ては、そりゃ鬱にもなるでしょうよと思う。典型的な産後鬱に陥り、子供なんて死ねばいいのにと本気で思う主人公。
加えて赤ちゃんがかわいくない。わざとにくたらしく描かれてる。子供はかわいいだけじゃないのよと言いたいのかもしれないが、いくらなんでももうちょっとかわいいんじゃないの・・・と思うんだけど甘いかしら・・・。
虐待やネグレクトに走る親の気持ちがわかる気がしてしまう漫画。こんなんでわかった気になるなんて甘いですか。