自家製野菜

不幸があったので、父の実家に数日滞在してました。
もろに田舎の集落という感じの地域。田舎のネットワークはすごい。
葬式となれば近所の奥様方が徒党を組んで手伝いに来てくれる。野菜とか持って。

この野菜がうまい。
私も台所に立って、大人数の食事の支度や弔問客へのお茶出しとかをしてたけど、「今日のごはんはこれで、材料はこれとこれとこれと・・・」って決まると、それに使う大量の野菜が湧いてくる。
父の実家でも野菜作ってる（というかあのへんでは自分の家で自分の食べる野菜を作るのが当然。特に農家でなくても）ので、
「じゃあ大根とほうれん草とカブはウチのを抜いてきて、ヤーコンは○○ちゃんからもらったでしょ、味噌は△△さんからもらったでしょ、あと□□さんからもらったター菜があるからそれ使って、・・・」
という感じで次々と土のついた野菜が湧いてくる。この泥を落として調理する。スーパーで売ってる野菜とは、切るときの音から違う。水分をたっぷり含んだ、じゃくっ！て音がする。ちょっとくらい乱暴に扱ってもへこたれない。
そして食べたら当然おいしい。味が濃い。大根とかカブとか、ふだんダシの味を味わってるような食材も、ちゃんと食材そのものの味がする。やわらかくてほくほくしてる。
こういうのを食べると野菜を作りたくなる。ベランダしかない私のアパートでは根菜は作れないけど、今年はゴーヤを作った。ゴーヤだけでもわりとしあわせだった。
農薬なんか要らないくらい目の届く程度しか作らず、収穫したものをすぐ食べるのがいちばんおいしい。
来年はとりあえず紫蘇は作ろうと決めてるけど、他に何を作ろうか。場所取らないものと言えばやっぱりツル系かな。