Sn

AVATAR

自分の分身を操作して他の惑星を侵略に行く話。

http://movies.foxjapan.com/avatar/
※遠慮なくネタバレを含むのでこれから見るつもりのある人は続きを読まないことを推奨。見ようかどうしようか迷ってる人には「劇場でやってるうちに見とけ」とだけ言っておこう。
これを見終わった後、現実の世界とのギャップに鬱になるのが流行ってる*1と聞いて、それほどまでに綺麗な惑星パンドラとは・・・!って期待しすぎたせいか、それほどでもなかった。いや綺麗なのよ。CGみたい。CGか。きっとみんな夜がいいと思ってるんだろうけど、植物が光るのはどうもね。私の趣味ではなかった。魂の木だけ光るならよかったんだけど。ナヴィの顔まで光ってるし。森と木と空に浮いてる島と滝、ここらへんはさすがに綺麗だった。
ストーリー的には、なんで?って思うところがいくつか。あんな暴れといて、なんでおとがめなしなの?とか、そこまで流暢な英語を喋れるくらい交流があったのに、なんでまた仲悪くなったの?とか、いつ寝てるの?とか。
ジェイクがトルークに乗るところは端折られたせいで、簡単に乗れちゃったんじゃないかと思ってしまう。イクランに乗るより簡単そうに見えた。もしかしてトルーク・マクトって、ちょっとがんばれば誰でもなれるのでは?まあトルークに乗るためのすごい苦労を語る時間はなかったんだろうけど。
でもまあそんなのは些細なことだと思うくらい、引きこまれたし面白かった。ドキドキわくわくした。恋愛はおまけ。ないとクレームでも来るんだろうか。
森の描写はナウシカっぽいと思った。殺しちゃいけない、騒いじゃいけない。木も葉っぱも動物も巨大。空を飛ぶ巨大な動物。マスクを外せば1分で死ぬ(ナヴィは大丈夫)。森の上で空中戦。森に落ちたら死ぬ。森を攻撃されて、怒り狂う動物たち。ジェームズ・キャメロン宮崎駿のファンだそうな。ほんとかね。
誰の味方もしないエイワはシシ神っぽい。まあでも神様っていうのは基本的に誰の味方もしないものなのかもしれない。
あんなふうに森の中を走り回ったり、竜みたいな鳥みたいなイクランに乗って空を飛び回って(しかもそのイクランは一生自分だけのものだっていうあたりがいい)、その日食べるものだけをその動物に感謝しながら殺す、なんていいじゃない。
そんな生活をしていくうちに、人間のほうが間違ってる気がしてくるのは当然の流れで、見てるほうもそういう気分になる。最終的に人間憎い!大佐死ね!ってなるので危ない。大佐のラスボスっぷりはすばらしい。人間とは思えない。


3Dはとりあえず眼鏡が疲れる。パソコンの画面の見すぎで頭痛起こしたりする人は、頭痛になりやすい気がする。私はバファリンのお世話になった。焦点の合ってない背景も、がんばって焦点を合わせようとしてしまう。度数の合ってない眼鏡を長時間かけた感じ。重いから鼻も痛いし。
飛び出してきた絵に手が届く感じかと思ってたんだけど、むしろ画面よりこっち側に出てる部分は少しで、画面のあっち側の奥行きがすごい感じ。背景が画面のあっち側に広がってて、字幕は普通の位置にあるので、結果的に字幕も浮き上がって見えて、ちょっと邪魔。
でも3Dで見ておいて損はなかったと思う。2Dでも充分綺麗で迫力もあると思うけど、わざわざ莫大なお金をかけて3Dで撮っただけのことはあったんじゃないかな。