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ゴッホ

ゴッホ [DVD]

ゴッホ [DVD]

生涯売れない画家であったゴッホとその弟の話。
いい弟を持って良かったねという感じ。しょっちゅう喧嘩していたけど、それでも弟の後押しがなければ、とても画家としてはやっていけなかった。普通に働いて生きて行ったか、人生に絶望して弟に寄りかかって生きて行ったか。どっちにしてもゴッホの作品は残らない。
弟が画商であるにも関わらず描いた絵がまったく売れない、それどころか「売る努力をしてないんだろ」と罵った挙句に生活費くれとは、プライドとかそういうのはなかったのかしらと思ったりした。自分のぶんだけでは飽き足らず、ゴーギャンのぶんまでくれとは。しかも生活費もらっといて売春宿に行くとか。
ゴーギャンのぶんもくれ」って言われて「お金がない」と言ったら「お前の結婚資金があるだろ」なんて言われたらキレますよふつう。でも笑って流してた。
まあゴーギャンのぶんはあげなかったわけだけど、プロヴァンスまでの渡航費を出したり売春宿に行くのを容認したりするのは、それがすべて兄の芸術的感性の役に立つだろうと思うからだったのであろう。美しい兄弟愛と言うよりも自分が個人的にゴッホの絵を気に入っていたからできたんだろうけど、金持ちでもなんでもないのにそこまでできるってすごい。
ゴッホじゃなくて弟への感想文になってしまった。
ゴッホが耳を切り落としたり自分で腹を撃って血まみれのまま行きつけの店に行ってみたりするところは、芸術家だから頭がおかしいという一般論を超越して頭がおかしいと思いました。